- 外に出るのが怖い…
【以前のご様子】
統合失調症と鬱の症状があり、精神科へ通院されているSさん。小中学生の頃から自分の外見に対する恐怖があり、他人の目が気になることから不登校になり、成人してからもいつしか家の外に出ることが難しくなっていました。
以前は別の地域に住んでいらっしゃったのですが、このままではいけないと一念発起し、福岡で独り暮らしを行い、通院をしながらお一人で頑張っているものの、精神的にとても苦しい思いをされていたそうです。
その後、Sさんは信頼できる看護師さんと出会い、その方からのご紹介で当ステーションサービスをご利用いただくようになりました。
- 外食が楽しめるようになった
【ご利用後】
2社の訪問看護サービスを受けたSさん。最終的に「無限」にて末永いお付き合いをと決めていただいたのには、こんな理由があったそうです。無限は堅苦しくなくて、気軽に相談できる。友達ができた感じ。
以前は相談員の方から「どう?」と聞かれるばかりで自分の意見をあまり言えなかったけど、(今は)楽しい話も、悩みも、ぜんぶ話せる相手。寄り添ってもらえる相手になった。Sさんは、元々ご本人が「外に出ていきたい」、「現状を変えたい」という強い意思をお持ちでしたので、単なる話し相手や身の回りのお世話という役割ではなく、もっと人生を生きやすくして、自立を促すためのサポートをするという当ステーションの方向性と合致し、とても良い結果をもたらすことができました。
今では、Sさんは外でご飯が食べられるまでになりました。
生活保護を受給し、心身ともに安定した暮らしを実現しています。
ご本人のお気持ちを優先して、寄り添うことを第一に考えました。
Sさんは本来グルメが好きで、以前は外食もできていました。そこで、まずは私たちと信頼関係を築いた後、最初は一緒に家を出て、外食に行ってみました。
そして、次第に敢えて外で待ち合わせをするなど、「ここまで1人で頑張って行けば、あの人が待っているから大丈夫」と、安心材料を与えながらスモールステップを踏んで、一緒に歩むようにしました。